2012年02月07日

【映画】「ルートヴィヒ・神々の黄昏」

なち@梦月です。

4月公演「夢の狭間…夢のまた夢〜ルードヴィッヒとエリザベート〜」のお勉強のために鑑賞しました。

ザ・ヴィスコンティって感じの抒情詩のような映画でした。
監督のヴィスコンティが伯爵家の出身で、本物の宮殿の使用を許可されたとか。
衣装からセット(セットっていうか本物だけど)から、何もかもが贅沢。

その美しさの反面に、人の愚かさ・醜さ、それから一周回って内面の美しさが見えるような作品です。
(物質に満たされない美しさ、っていうか…)

とっても静かな映画で、4時間もあるので(完全復刻版。放映時は3時間だったそうですよ)観るのは結構根性がいるかと覚悟しましたが(笑)意外や意外、結構楽しんで観れました。

ルートヴィヒを演じたヘルムート・バーガーは、一番美しかった頃(苦笑)の陛下にそっくり。
きっと、こんな風に民衆の目に映ったんだろうな…と思います。
後年、ずいぶんと面差しが変わってしまうんですけども(ええそれはもうすごい劣化っぷり…)それすらも演じてるのがすごい。(胴布団とか結構タイヘンそうw)

年を追うごとにルートヴィヒはどんどん無口になって全然話もないんですけども、まなざしや動作、ふと振り返って臣下たちを見る「間」なんかが秀逸でした。

神経質で、感動屋で、繊細で、傲慢で、弱い。
文献から知るそんなルートヴィヒを、見事に体現されていたかと。
(しかし弟のオットーがやたら美形で、狂気におちていく様がかわいそうだったわ)

想像を裏切ったのは、エリザベート皇后。
こんなに出演シーンがあると思いませんでした。
(もっとちょい役かと思ってたんです…)

この2人を語るとき、必ずお互いの名前が出てくるのできっと史実でも仲良しさんだったと思うのですが…。
私はプラトニックだったと思うんだけどなぁ…。
(ルートヴィヒとの熱烈なキスシーンがあるんですけども…解せん!)

エリザベート皇后を、ロミー・シュナイダーが演じています。
これがもう、とっても迫力美人でイイ!
そりゃフランツ・ヨーゼフ(夫)も、その弟も、他国の使者たちもメロメロになる美貌だw

作中ではやたら笑うエリザベートでした。
しれっと策謀しつつ、もちろんそれはルートヴィヒを思ってのことなんだけど、ちょっと裏目に出たり、それでも深追いしなかったり…。

大切にしてるんだか、突き放してるんだか…謎の人だ。

ルートヴィヒが唯一愛した女性、という位置づけでよく語られますが、そういう意味では彼の「手に入れたいけど入らない」もどかしさ、みたいなのが感じられる描き方でした。
最後、エリザベートとの別れのシーンが切ないです。

最低限も欧州史については語られないので、前知識がないと理解しづらいですが「ルートヴィヒ」という一人の孤独な男性の人生を俯瞰するには、静かで美しい作品。

デュルクハイム大佐(ルートヴィヒの忠臣)の素晴らしい公平さと、ワーグナー(庇護を受けた音楽家)のムカつきっぷり、あとルートヴィヒの美意識が現代に照らすとやや残念wなのが印象的な映画です。
(華美すぎるんだよね…やっぱり)

うん。観てよかった。


ロミー・シュナイダー主演の「エリザベート」3部作があるんだって〜…(amazonの画面を見ながら)
posted by さくらさくらカンパニー  at 17:59| Comment(0) | TrackBack(0) | 梦月楓
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