2023年10月22日

ユガーマ いわいりえ

優しく温かく
国や子どもの未来を思う
オフロスキーの母。

幼いオフロスキーと母とのシーンは
誰もが味わったことのある
忘れかけている思い出。

しかし、ある戦争で
彼女は残酷な運命を背負わされることになった!

ユガーマ役のりんりんさんは
まさにこのカンパニーの母。
誰かがしんどい時、
不安な時、
寂しい時、
そっと抱きしめてくれる
とても大きく力強い存在なのです。

ユガーマという難しい役どころを
こなせるのはりんりんさんしかいない!
最後までは明かせませんが、
その変貌ぶりにもご注目ください!!

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■□■□■□■□■□■□■□■

さくらさくらカンパニー
「イチタスイチのまほう〜海賊ジョイジョイの冒険〜」

日時↓
10月28日(土)14:00 / 18:00       
10月29日(日)13:00 / 17:00 全4回  
※受付開始1時間前 、開場30分前
上演時間 120分(途中休憩15分) 

劇場↓
扇町ミュージアムキューブ CUBE03
★当日ロビーにて公演限定グッズ発売★

チケット↓
前売券/ 大人3,500円 小学生2,000円 
親子割5,000円 
当日券/ 大人4,000円 小学生2,500円 
親子割6,000円 
※親子割:大人1人+小学生1人 
※未就学児はご入場できません 
※ひられん割引3,000円
※全席自由

パスマーケットにてチケット発売中    

■出演■
葵かずき・大浦薫・久音まゆ・いわいりえ・嘉陽美樹 
岩井努文・吉田拓矢・美月れい・鳥羽光・大塚芽依 
月野原りん(声)・鉄茶(声)

■脚本・演出 中野圭子
■照明 後藤綾平
■音響 山下夏南
■イラストレーション 間路真実ノ介


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2023年10月20日

ムリムリ 嘉陽美樹

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今日はムリムリ役の嘉陽ちゃん。

ジョイジョイシリーズの中では
古参のメンバーです。
ジョイジョイの面倒をやき
ワルーイやスマイルの自由奔放を
受け入れる気遣いの人。
名前のとおりの気の弱い
ヘタレキャラだと思ったら大違い!
作品中でもムリムリは出しゃばらず、
でもその存在は作品中に
なくてはならないキャラとして
描かれています。

演じるかようちゃんも
まさにムリムリそのもの。
静かに、けれど必要な時に
必要なことを確実にやる人。
でも本当はとっても器用で
努力家なのですよ!

アクションシーンでは
目を見張るほど迫力満点の動きをする
力強いかようちゃんのムリムリを
応援してね!


■□■□■□■□■□■□■□■

さくらさくらカンパニー
「イチタスイチのまほう〜海賊ジョイジョイの冒険〜」

日時↓
10月28日(土)14:00 / 18:00       
10月29日(日)13:00 / 17:00 全4回  
※受付開始1時間前 、開場30分前
上演時間 120分(途中休憩15分) 

劇場↓
扇町ミュージアムキューブ CUBE03
★当日ロビーにて公演限定グッズ発売★

チケット↓
前売券/ 大人3,500円 小学生2,000円 
親子割5,000円 
当日券/ 大人4,000円 小学生2,500円 
親子割6,000円 
※親子割:大人1人+小学生1人 
※未就学児はご入場できません 
※ひられん割引3,000円
※全席自由

パスマーケットにてチケット発売中    

■出演■
葵かずき・大浦薫・久音まゆ・いわいりえ・嘉陽美樹 
岩井努文・吉田拓矢・美月れい・鳥羽光・大塚芽依 
月野原りん(声)・鉄茶(声)

■脚本・演出 中野圭子
■照明 後藤綾平
■音響 山下夏南
■イラストレーション 間路真実ノ介
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《音響担当 なつみさんに8つの質問》後編

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台本を確認しながら音響の調整をしているなつみさん

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昨日に引き続き
《音響担当 なつみさんに8つの質問》
後編です!
Q1〜Q4は10月19日のブログをご覧下さい( ・`ω・´)

---

【Q5】さくら作品でいつも絶妙なタイミングで
音を入れて一緒に芝居をしてくれているなつみさん
舞台やドラマ等を見る際に、つい音のタイミング等に
反応することはあるのでしょうか?(職業病的な)

⇒昔はありました!
ドラマとか映画を観ていても
「このきっかけで入れるのか」とか
勉強のためにわざと気にしていたのですが
そうやって観ている時は物語に集中出来ていないので
純粋に観たい作品はきっかけを気にせずストーリーに
入り込むことにしています。
これは私の持論ですが、芝居のBGMに関しては
知らないうちに音が流れていて、気付いたら消えている
というのが理想なので、気付いたら鳴っていた音に対して
「これいつから流れてたっけ…」
「いつ消えたんだろう」
となるのが正解だと思っています。

職業病ということで言えば
どちらかというと自然音の聞こえ方を
より気にしているかもしれません。
以前に関わったお芝居で
四季の移り変わりを音響で表現する必要があったので
部屋の中で聞こえる雨の音と実際の(外の)音や
窓を開けた時に聞こえてくる虫の声と閉めた時の
音量の差だったりをリアルに再現出来るよう、
外を歩く時にはあまりイヤホンをしなくなりました笑

【Q6】音響はすごく集中力が必要そうだなと
感じているのですが、気持ちを本番モードに切り替える
ルーティーン的な何かはありますか?

⇒演劇部時代に、千秋楽の日は必ず舞監から
リポDの差し入れがあったので
なんとなく今も本番の日はリポDとか
エナジードリンク的なものを飲んでいます。
あと、オペって何故かとてもお腹が空くので
(全く動いてないのに…)
本番でお腹が鳴らないように
お菓子をいっぱい常備します!

【Q7】なつみさんにとって「音楽」とは!

⇒難しい質問が来てしまいましたね…
「心に寄り添ってくれるもの」でしょうか
大好きな曲はイントロを聴いただけでテンションが上がり
思い出と紐づいている曲は聴くだけで泣けてしまう。
ふとした時に頭の中で鳴っていたり、
歌詞をお守りのように書き留めていたり。
「音響」においてもそのシーンの人物の感情に合わせて
フェーダリングして、登場人物(や役者さん)に
寄り添えるように努めています。

【Q8】最後にメッセージをお願いします!

⇒A8.自分が始めたインタビュー企画が
まさか自分に返ってくるとは…笑
こんなに音響スタッフを取り上げて頂けることは
稀なので有り難いです。
ですが、観劇中はぜひ音響のことは気にせず
物語を楽しんでください♪
劇場でお待ちしています!!

---

《音響担当 なつみさんに8つの質問》は以上になります
なつみさん、ありがとうございました!

普段は改めて聞くことのないようなことも
インタビュー企画に便乗して聞くことができて
新鮮で楽しかったです!

人物に寄り添った最高のタイミングで
音を奏でてくれるなつみさん
今回も、海の音や歌唱シーンに戦闘シーン
あんな場面やこんな場面のBGMなど
音楽がたくさん入っている作品なので
ご観劇にいらしてくださる皆さんは是非
イチタスイチの世界をまるっとお楽しみください!

来週の今ごろは小屋入りしてます
あっという間…
我々役者もスタッフも、イチタスイチクルーの一同
益々盛り上がって、勢いをつけて
いい波に乗って本番へ向かいます!

パスマーケットにてチケット取り扱い中

今回、配信は予定しておりません
是非!劇場で!生の演劇を!
生のエンターテイメントを!
多くの方に感じていただきたいです

それでは、今回も最後までお読みくださり
ありがとうございました

久音(´∀`)

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さくらさくらカンパニー
「イチタスイチのまほう〜海賊ジョイジョイの冒険〜」

日時↓
10月28日(土)14:00 / 18:00       
10月29日(日)13:00 / 17:00 全4回  
※受付開始1時間前 、開場30分前
上演時間 120分(途中休憩15分) 

劇場↓
扇町ミュージアムキューブ CUBE03
★当日ロビーにて公演限定グッズ発売★

チケット↓
前売券/ 大人3,500円 小学生2,000円 
親子割5,000円 
当日券/ 大人4,000円 小学生2,500円 
親子割6,000円 
※親子割:大人1人+小学生1人 
※未就学児はご入場できません 
※ひられん割引3,000円
※全席自由

パスマーケットにてチケット発売中    

■出演■
葵かずき・大浦薫・久音まゆ・いわいりえ・嘉陽美樹 
岩井努文・吉田拓矢・美月れい・鳥羽光・大塚芽依 
月野原りん(声)・鉄茶(声)

■脚本・演出 中野圭子
■照明 後藤綾平
■音響 山下夏南
■イラストレーション 間路真実ノ介


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2023年10月19日

オフロスキー 吉田拓矢

image0.jpegさくらさくらカンパニー初の男性キャストの1人。


オフロスキーは敵国のボスで

卑劣な手を使って他国を

滅ぼそうと企んでいます。

でもそこにはある悲しい真相が…。


女性ばかりのキャストの中に

違和感なく溶け込み、

何なら誰より乙女なところも

持ち合わせる愛されキャラのだん君。


難しい役どころに

苦戦する場面もありましたが

相方フローレンス役のあきらと

一緒に演出のダメ出しを乗り越えてきました。


日本人離れした(^◇^;)

男前なルックスと男前ボイスで

今作品のおいしいところを

全て掻っ攫っていきます。


ご期待ください!

■□■□■□■□■□■□■□■

さくらさくらカンパニー
「イチタスイチのまほう〜海賊ジョイジョイの冒険〜」

日時↓
10月28日(土)14:00 / 18:00       
10月29日(日)13:00 / 17:00 全4回  
※受付開始1時間前 、開場30分前
上演時間 120分(途中休憩15分) 

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前売券/ 大人3,500円 小学生2,000円 
親子割5,000円 
当日券/ 大人4,000円 小学生2,500円 
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※未就学児はご入場できません 
※ひられん割引3,000円
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葵かずき・大浦薫・久音まゆ・いわいりえ・嘉陽美樹 
岩井努文・吉田拓矢・美月れい・鳥羽光・大塚芽依 
月野原りん(声)・鉄茶(声)

■脚本・演出 中野圭子
■照明 後藤綾平
■音響 山下夏南
■イラストレーション 間路真実ノ介

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《音響担当 なつみさんに8つの質問》前編

20231015_131010.jpg
「写真撮らせてください♡」に対して完璧なポージング
いつも最高のタイミングで音を操る素敵ななつみさんの1枚

---

どうも、久音です。

音響なつみさんのインタビュー企画
皆さんお読みくださいましたか?
今回はそんな企画に便乗して
なつみさん"に"質問させていただきました!

名付けて
《音響担当 なつみさんに8つの質問》
そのまんまやけども。

ということで全部で8つの質問に答えてもらったので
前後編の2回に分けてお届けいたします!

---

【Q1】9月18日更新のブログでも書いてくださっていますが、
軽く自己紹介をお願いします!

⇒さくらさくらカンパニーではここ3年ほど
音響オペを担当しています、山下夏南と申します。
普段は別の仕事をしていますので本業というわけではありませんが
大学時代から含めると10年ほど舞台音響に関わっています。

【Q2】大学時代に演劇研究部だったとのことですが、
昔から演劇がお好きだったんでしょうか?

⇒そもそも父が地元の市民劇団の音響をしていたので、
小学生の頃から演劇は身近でした。
小6の時に一度セリフ2〜3行の端役で
舞台に立たせてもらったのですが
本番の映像を見て自分の下手さに愕然として心が折れ、
中学では演劇部に入るのをやめました笑
その後裏方を手伝わせてもらった時に、
「私は裏方がやりたい!」と気付き
大学では迷わず演劇研究部に入りました。

【Q3】さくら作品はBGMやSEが多い作品もありますが
(今年は春も秋もSE祭りですね…)
さくら作品で音を奏でていて楽しいことはありますか?
あるとしたら、どんな時ですか?

⇒やっぱり役者さんとピッタリ息が合った時ですね!
録音の音声との会話のテンポもそうですし、
役者さんのセリフの言い方に合わせて
BGMを煽ったりする時のシンクロ具合だったり。
あとは自分のフェードのタイミングとかが
思い描いている通りに出来た時とか…
「MUGEN〜ユメウツツ〜」の時の風の音とかは
全て表現方法を変える必要があったので、
理想の音が表現出来た時は嬉しかったです。

【Q4】逆に「大変だ…」というときはありますか?
あるとしたら、どんな時ですか?

⇒前述の風の音みたいな
ただ流すだけでは生きない音は表現が難しいです。
物理的に大変なのは殺陣です。
殺陣の音だけでよければまだなんとかなりますが
基本、殺陣シーンにはBGMも入るので
Mを流してSEを入れつつ、セリフのところではMを少し下げて
また殺陣のシーンになるとMを上げて、ということをする際は
もう1人オペ要員が欲しいです笑
(せめて殺陣中はセリフ喋らないでくれ
と思っていることは演出には内緒です…)

---

今日の更新ではここまで(ФωФ)

Q4の回答、演出には内緒です…とのことですが
果たして中野さんはご覧になるのか否か!笑

今回のイチタスイチもアクションシーンがありますが
なつみさんから「アクションSE入れますか?」と言ってくれて
シーン動画を見てタイミングを研究してくれています
我々…間違えないようにせねば…

後半4つの質問は明日のブログでお届けします
お楽しみにー!


久音

■□■□■□■□■□■□■□■

さくらさくらカンパニー
「イチタスイチのまほう〜海賊ジョイジョイの冒険〜」

日時↓
10月28日(土)14:00 / 18:00       
10月29日(日)13:00 / 17:00 全4回  
※受付開始1時間前 、開場30分前
上演時間 120分(途中休憩15分) 

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親子割5,000円 
当日券/ 大人4,000円 小学生2,500円 
親子割6,000円 
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※未就学児はご入場できません 
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※全席自由

パスマーケットにてチケット発売中    

■出演■
葵かずき・大浦薫・久音まゆ・いわいりえ・嘉陽美樹 
岩井努文・吉田拓矢・美月れい・鳥羽光・大塚芽依 
月野原りん(声)・鉄茶(声)

■脚本・演出 中野圭子
■照明 後藤綾平
■音響 山下夏南
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2023年10月18日

フワリン 美月れい

さて、イチタスイチにまほう〜海賊ジョイジョイの冒険〜の本番まで2週間を切ってまいりました。

ここにきて、
これってアニメ映画か何か?と思ってる人がいるかも知れない?ということで、

キャストのビジュアルも公開していきますよ♪

1人目はフワリン。
ピカリンと共に自然を守る魔法使いで自然の力を借りてすごい魔法を繰り出します。

マジさんもショックを受けたというそのフェアリーのような容姿のみれいちゃんは、
ダンサーさんです。

素顔のみれいちゃんは
面倒見が良くて、
いつも笑顔で
みんなを見守ってくれるお姉さんのような存在。

「演劇は初めて」という彼女ですが
芝居も歌も、
ダンスで鍛えた精神力で乗り越えてきました。

さくらさくらカンパニー随一の癒しキャラ
みれいちゃんのフワリン
よろしくお願いします星2

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さくらさくらカンパニー
「イチタスイチのまほう〜海賊ジョイジョイの冒険〜」

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10月28日(土)14:00 / 18:00       
10月29日(日)13:00 / 17:00 全4回  
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※全席自由

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岩井努文・吉田拓矢・美月れい・鳥羽光・大塚芽依 
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■脚本・演出 中野圭子
■照明 後藤綾平
■音響 山下夏南
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Interview with 間路さん [Part 3]

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-->
-->
-->イラストレーターの間路さんへのインタビューも
いよいよ今回がラストです!
 
✽.。.:*・゚ ✽.。.:*・゚ ✽.。.:*・゚ ✽.。.:*・゚ ✽.。.:*・゚
 
山下:普段から絵を描く際に大事にしていることはありますか?
 
間路:普段、メカやロボットを描いているのですが、
メカやロボットは乗る人が変わる時があります。
言ってみれば、魂が変わるわけです。
魂が変わったものを「誰が乗っているか、誰が動かしているか」
ということを表現する、ということを大事にしています。
たとえば、親が駅に車で迎えに来てくれる、という時。
駅のロータリーを回ってやってくる家の車の挙動で、
「あ、お父さんがきた」とか「今日はお母さんなんだ」と
気が付く瞬間があると思いますが、その感覚です。
「車」はロボットのように手足で感情表現ができないので、
一番難しいのですが、それを、一連の動きだけでなく、
「一枚の絵」で表現できるか、というのが「車」だけでなく
ロボットや物、キャラを描くうえでの一生の課題でもあります。
それはシチュエーションや感情でも変わって来るので、
感情が表しやすい「表情」が無くても伝わるように、ということで、
アニメーションの場合はそこに「生の魂」である「声」が
入るのですが、それとのシンクロ率が高まった映像の相乗効果は
果てしないものがありますので、それを体験してしまうと
抜け出せなくなります。笑
 
山下:乗る(動かす)人の違いを一枚の絵で表現する…
とても難しそうで私には出来そうにありません笑
では、座右の銘はありますか?
 
間路:「疑問を持つ者が先に進める」です。
もっと言うと、「疑問を持つ、疑問を持ったら、その疑問を
突き詰める為に行動する者が先に進める」ということです。
例えば、
「なぜ香川県でうどんが作られているの?」
「なぜ宍道湖でしじみが取れるの?
「なぜお酒は透明なの?」
「なぜ神戸に港ができたの?」
「なぜ薩長同盟が倒幕できたの?」
等、疑問を持つ。
だいたいの人は「なんでやろ?」で終わる。先に進んで調べてみる。
調べると最終的には「知る」という結論に達しますが、
その為に「動く=先に進む」ことが重要なんです。
「疑問を持つ」ことは誰でもできますが、だいたいの人が
疑問を持っても調べない。調べる為に動くこともしません。
そこを行動に移すことが重要です。
 
ダンスや演技でもそうじゃないでしょうか。
「この動きはどうやったらできるの?」という動きも、
立って、踊って、やってみたら足の位置がここだから、
果てはこの瞬間、重心をここに持っていけばここに足を出しやすい、
等、行動すれば解るのです。
「あの人は天才だからできる」というのは諦めで思考が停止して
あとは終わるしかありません。
 
「疑問を持つ」ことは絵を描くために一番重要で、
特に僕がよく描いているメカ、ロボットは「描く」(仕事だから
当たり前なんですが)という行動でパーツ構成が解決することが
ほとんどで、描く前は「線の集合体」にしか見えず、
疑問だらけなんです。
複雑なデザイン画の物の場合、それを見て考えてしまい、
1日過ぎてしまう事もあります。笑
でも、描いてみたら解るんです。それを絵で動かす。
そして、描いた後でそのメカ、ロボットのプラモデルが出ていれば
必ず「答え合わせ」的に造り、キチンと「答え」を出すことに
しています。
自分なりにでも良い。まずは動いて、答えを出す、
ということが重要です。
 
先に述べたスマイル姫の衣装についてもそうで、
「この線はなに?この線の繋ぎはどうなっているの?」と
疑問を持てば、布の材質を「考え」「答えを出す」事になり、
先に進む=良いものになる、ということにつながります。
僕はアニメーターなので、デザインだけでなく、
「動き」に関しても疑問が湧きますが長くなるので
別の機会があれば語ります。笑
 
言っておきたいのは「その答えにも疑問を持つ」ことこそ重要だ、
ということです。
「なぜ香川県でうどんが作られているの?」等の疑問は調べると
「雨が少なく水はけの良い地形で小麦が取れ、瀬戸内海で"塩"、
小魚が取れるのでそれが"いりこ"になり、麺、だし、の両方が
狭い平野内で揃うので」と明確な答えが出せます。
が、ダンスや演技、絵は自分がやってみても、描いてみても
自分が出した答えが最適かがわからないのです。
ダンスや演技は鏡の前で踊ってみて、自分で修正、
最後は演出の指示に従う。
絵は何回も描く、他の人に見てもらう、修正をしてもらう、等です。
表現の世界は答えはありません。
が、その時、その時代の最適解を、その時、その時代の自分が出し、
未来の自分が疑問を持ち、その時代の自分が修正できるか。
「今の自分に疑問を持つ」。
それが「先に進む」ということなんでしょうね。
ただし、これらは表現の世界で生きる者としては
息を吸う事と同じように気が付かないうちにやっている、
やっていなければいけない事です。
 
今、最も疑問を持たなくてはいけない事は「先に進む為には
どうすればいいか?」ということです。
考えるだけでなく、行動しないといけませんが、今、世界の動きは
とてつもなく加速しているので行動できないで終わる。
出した答えはその瞬間に加速にあわせて変化していきます。
しかし、行動しないと「今の自分に疑問を持つ」ことはできません。
常に「今の自分が先に進む為にはどうすればいいか?」を先程述べた
その時、その時代の最適解をその時、その時代の自分が出し、
未来の自分が疑問を持ち、その時代の自分が修正できるか。
表現する世界で生き残る為に疑問を持ち、これら、
「夢を見続ける為の行動」をするのが最も重要だと思っています。
 
山下:疑問を持って行動するということは、
に限らず全てのことに言えますね。
頭で考えているだけだとどうしていいかわからなくても、
実際手を動かすと解決する、ということが音響でもあります。
正解のない問いに対して疑問を持ち続けることの大切さを
改めて教えていただいた気がします。
 
間路:そうですね。疑問は普段の生活の中でも必ず生じます。
例えば「駅のホームに立った時」。
絵描きはホームの構成や描き方、行き先表示の電光掲示板の形、
ホームのイスに座った年配のおばさまの体勢、
並んで立っている人たちの腕の力がぬけた時の手の表情。
疑問に思えなかったら、姿勢良く座っているおばさまを描いたり、
並んで立っている人全員が何故か手は握りこぶしで姿勢良く
モデルのような体勢で立っている様になります。
また、音響さんなら風の音や駅の環境音、人々が発する音、
遠くにいる列車の音が伝わってくる線路の響き、
そしてその場面に合う劇伴等、いくつ音を重ねるか。
役者さんなら人々一人ひとりの芝居に活かせる動き全般。
疑問はその一つひとつが自分の武器になる。
道端に転がっている石ころも興味が無い自分からしたら
風景の一つですが、研究者のような人には重要だったりしますから、
自分が好きではない作品でも好きな人はいるはずで、
石ころに疑問を持った人が調べる事によりその土地の成り立ちが
解るように、その人が良いと思った部分が、
興味がない自分にとって重要かもしれません。
そういう自分のテリトリー以外の部分も注目できるように
なりたいと思います。けど、先は長いですねぇ。笑
 
山下:ここまでインタビューにお答えいただきありがとうございます。
最後に観に来て下さる方へ一言お願いします。
 
間路:ここ数年、世界は静止しました。
再び動き出した世界で、近く、
「エンタメのビッグバン」が起こると思っています。
最も古い文化にあたる「演劇」と
生まれて100年ほどの最も新しい、ポップカルチャー(大衆文化)である
「アニメ」のキャラクター造形のやり方の融合であるこの作品は、
次のステップへの爆発の発端になるような
「いつもとはちょっと違う」新しい作品になっているような
気がします。
作品とは、それを楽しむお客様も含めて創り出す物だと思っています。
動き出した世界の中で、もしかしたら新しい時代への
小さな爆発かもしれない作品を創ってみませんか?
 
✽.。.:*・゚ ✽.。.:*・゚ ✽.。.:*・゚ ✽.。.:*・゚ ✽.。.:*・゚
 
さくらさくらカンパニー
「イチタスイチのまほう〜海賊ジョイジョイの冒険〜」
 
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10月28日(土) 14:00 / 18:00
10月29日(日) 13:00 / 17:00 全4回
※受付開始1時間前、開場30分前
上演時間120分(途中休憩15分)
 
劇場↓
扇町ミュージアムキューブ CUBE03
★当日ロビーにて公演限定グッズ販売★
 
チケット↓
前売券 / 大人 3,500円 小学生 2,000円 親子割 5,000円
当日券 / 大人 4,000円 小学生 2,500円 親子割 6,000円
※親子割:大人1人+小学生1人
※未就学児はご入場できません
※ひられん割引 3,000円
※全席自由
 
パスマーケットにてチケット発売中
 
■出演■
葵かずき・大浦薫・久音まゆ・いわいりえ・嘉陽美樹
岩井努文・吉田拓矢・美月れい・鳥羽光・大塚芽依
月野原りん(声)・鉄茶(声)
 
■脚本・演出     中野圭子
■照明     後藤綾平
■音響     山下夏南
■イラストレーション     間路真実ノ介
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2023年10月17日

Interview with 間路さん [Part 2]

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-->前回に引き続き、イラストレーションの間路真実ノ介さんへの
インタビューです!
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山下:9/23のスペースで、キャラクターそれぞれのイメージソングを
聴きながらキャラデザを描いたというお話がありましたが、
そういった曲は描きながら浮かんできたのでしょうか?

間路:まず、脚本のイメージから曲を探し始めます。
探すといっても音楽に触れない(購入しない)方なので
パソコンの中に入っている少ないライブラリからしか選べませんけど。
脚本から得たイメージの歌詞やテンポに合いそうなものを
何曲か出して聴きながら描き始めます。
描いている最中に「あ、このキャラはこれだな」というものがあり、
シチュエーション別(戦闘や他のキャラとの関係等)のも
選別していって、一人のキャラを描く時はそればっかり聴いています。
実は、本業の方でもキャラ、メカ、カットのシチュエーション等に
よって聞く音楽を決めてずっと聴きながら描いているので
イチタスイチの絵を描くのもいつもと変わらない作業といえますね。

山下:なるほど!普段のお仕事から曲を決めて描かれているんですね!
描きやすいキャラや、逆に難しかったキャラなどはありますか?

間路:普段メカ(四角いもの)を描いているので、メカ脳からキャラ脳に
するため、その切り替わりの期間はみんな描きにくいですねぇ。
その期間が過ぎるとみんな描きやすいと思います。
その中で、描いてて楽しいのはムリムリ、ジョー、
オフロスキーさんです。
フワリンやスマイル姫等、かわいいキャラを描くのも楽しいですが、
フワリンは前述(Part 1に記載)のショックから
抜け出せていない(笑)のと、スマイル姫は衣装の線が入り組んでいて
めんどくさいので楽しさが相殺されています(笑)
が、苦労するだけ良い絵になるのでお気に入りでもあります。(笑)

山下:描くものが全然違うと切り替えにも
時間がかかってしまうんですね…!
スマイル姫はデザイン画の量が飛び抜けて多かったので
さぞ楽しいかと思いきや、衣装の複雑さで相殺されていたとは…笑
本業のお仕事の合間にたくさん時間を作って描いていただき
ありがとうございます。

間路:周りにいる「天才」と言われている方々はそんな切り替え等なく
ちゃちゃっと描けるみたいですが、僕は生活から変えて
染まらないと何もできないという厄介な性格みたいです。

スマイル姫はデザインした時に魔法使いの衣装に悩んでいて
相談した人からいただいた資料を統合した結果、
ああなった覚えがあります(だいぶ前なので忘れてます)。
ただ、きっちりした世界観を持つ作品(ゲームや小説)の魔法使いは
身振り手振りで短い時間の中で複雑な詠唱をするため、
そこに特化した布や皮、依代になる鉱物、呪物等が複合的に
デザイン化され衣装に組み込まれています。
そういう部分を踏まえて、実は密かにスマイル姫はその違いを
「線」で表現できるのか、の勝負をしています。
なので、スマイル姫を中世ヨーロッパ等で使われる色を塗ってみると
しっくりくるデザインになっていると思います。
が、この作品では色は〇リキュアにしていますので合わせる意味で
プ〇キュアっぽいパーツも足した上、一本の線に疑問を持たなければ
すべて同じ布に見えるという仕掛けもあります。
もしこの作品が有名になり、コスプレをされるようになったら
その衣装を作った人の視る目があるかないかが解るようになっています。
全部サテンではないですよ、という投げかけです。笑

山下:スマイル姫にそんな仕掛けがあったとは…!
デザイン画を見直してみたいと思います!

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インタビューは次回に続きます…が!
お話に出てきたイメージソング、気になりますよね…?
ということで、大公開しちゃいます!
ただ、これはあくまでも「間路真実ノ介版イチタスイチ」の
サントラという風に思って頂ければと思います。
劇中では使っておりませんので悪しからず…

♫彡。.:・¤゚♫彡。.:・¤゚♫彡。.:・¤゚♫彡。.:・*゚

【ジョイジョイ】
・「明日も」/ SHISHAMO (2作目より)

【スマイル姫】
・「SO PLAYFUL」/ towana from fhána (魔法少女)(2023年8月より)
・「edge」/ Perfume (副)

【ムリムリ】
・「Slash Dot Dash」/ Fatboy Slim
・「Guardians Inferno」/ The Sneepers featuring David Hasselhoff
(4人総合2作目より)

【ワルーイ】
・「Kashmir」/ David Garrett (歴史は忘れろ)
・「Salamander」/ ELLEGARDEN (戦闘)

【ジョー】
・「HATENA」/ PENGUIN RESEARCH (内面)
・「Samurai-Edge」/ 林ゆうき(戦闘)

【アヤマロ】
・「さえないブルー」/ GOING UNDER GROUND (普段)
・「小鳥」/ 五木ひろし (ppadで聴いている曲)
・「Tokyo Joe」/ Bryan Ferry (ppadで聴いている曲)
     (Tokyoって入ってるけど無視)
・「Mr. Blue Sky」/ Electric Light Orchestra (ppadで聴いている曲)
・「In Dust We Trust」/ The Chemical Brothers (戦闘)
※ppad…アヤマロが手に持っているiPadに似た端末。
Apple(リンゴ)社製ではなく、pear(梨)社なのでppad。

【オフロスキー】
・「Da funk」/ Daft Punk (総合)
・「JOKER」/ 井筒昭雄

【フローレンス】
・「迷霧」/ 佐藤直紀
・「ここにいるよ」/ 72 (〇〇〇〇〇内面)

【フワリン】
・「Silent Star」/ 高野麻里佳

【ピカリン】
・「しずくの森からこんにちは」/ SisterMAYO with D.D.S
・「川べりの家」/ 松崎ナオ (Wリン総合)

【ユガーマ】
・「花・太陽・雨」/ PYG (神化)
・「Image Song」/ カルメン・マキ&OZ (総合)
・「願い」/ Uru (神化内面)

【おやじ】
・「Wander MY Friends」/ Bear McCreary

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さくらさくらカンパニー
「イチタスイチのまほう〜海賊ジョイジョイの冒険」

日時↓
10月28日(土) 14:00 / 18:00
10月29日(日) 13:00 / 17:00 全4回
※受付開始1時間前、開場30分前
上演時間120分(途中休憩15分)

劇場↓
扇町ミュージアムキューブ CUBE03
当日ロビーにて公演限定グッズ販売★

チケット↓
前売券 / 大人 3,500円 小学生 2,000円 親子割 5,000円
当日券 / 大人 4,000円 小学生 2,500円 親子割 6,000円
※親子割:大人1人+小学生1人
※未就学児はご入場できません
※ひられん割引 3,000円
※全席自由

パスマーケットにてチケット発売中

■出演■
葵かずき・大浦薫・久音まゆ・いわいりえ・嘉陽美樹
岩井努文・吉田拓矢・美月れい・鳥羽光・大塚芽依
月野原りん(声)・鉄茶(声)

■脚本・演出     中野圭子
■照明     後藤綾平
■音響     山下夏南
■イラストレーション     間路真実ノ介
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posted by さくらさくらカンパニー  at 12:31| Comment(0) | TrackBack(0) | 2023 イチタスイチのまほう〜海賊ジョイジョイの冒険〜

2023年10月16日

Interview with 間路さん [Part 1]

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-->役者さんのインタビューは終わりましたが…
なんと、イラストレーションの間路真実ノ介さんにも
インタビューさせて頂きました!
普段なかなか聞けないアニメーターのお仕事についてや、
キャラデザの秘密など沢山聞かせて頂きましたので
ぜひお読みください♪

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山下:よろしくお願いします。
ではまず簡単に自己紹介をお願いします。

間路:間路 真実ノ介(まじ まじのすけ)です。
普段はアニメの絵を描くお仕事をしています。
だいたいロボットを描いています。

山下:ジョイジョイシリーズは普段描かれているアニメとは
全く違うテイストかと思いますが、
最初に台本を読んだ感想をお聞かせください。

間路:ジョイジョイシリーズは脚本から受ける印象で描いてしまうと
「絵本の絵」になってしまいます。
そんな感じの演劇、舞台作品のフライヤーはよく目にしますので、
逆に「今のアニメ絵」でガッツリ描いたほうが目立つんじゃないか、
熱が伝わるんじゃないか、という算段で、いつも「今の僕の絵」で
描かせていただいています。
ホントはどんな話でどんな登場人物が出るか等は
想像力を掻き立てるようなフライヤーにしたほうが
演劇のフライヤーとしては良いらしいんですけど、
この作品に限っては「このキャラクター達が出ます!」と
提示しておいて、「このキャラクター達がどう活躍するか」を
想像してもらうという、映像系の作品ようなテイストで描いています。

脚本に関しては、普段参加している作品は情報量やキャラクターの
感情が多い「太い綱」のような台本、脚本の作品が多く、
イチタスイチに関しては今回だけでなく、その太い綱を
もみほぐしてほどいてほどいて「ほそ〜い一本の糸」のように
なっている作品、台本です。
ただ、これは観る人に「伝える」という事であって、
「ストレートにほそ〜い糸に見える」かもしれませんが、
受け取る側の「今」の状態によっては、
実は「ほぐした他の糸も見えてくる」ような脚本だと思います。
"無"と"ゼロ"の違いに気が付くか気付かないか、
みたいな感じでしょうか。
役者さんにとっては脚本を読み解く過程でその「ほそ〜い一本の糸」は
逆に「ものすご〜くぶっとい一本の糸」を遠目で見ている状態で、
役作りという点で「近寄って見たらぶっとい糸だった」と
気がついてびっくりしたんじゃないかと思います。
そこからもっと解きほぐしもっと細い糸、繊維にしていくか、
更にぶっとく頑丈な糸にしていくかが役者さん次第ということになり
その点は脚本を読み、作品内容を知っている僕の(僕だけの)
楽しみになっています。

山下:確かに、今回のフライヤーもアニメの広告かと思うような
テイストですね!
でも、だからこそキャラクター一人ひとりに想像が膨らむような
仕上がりになっているかと思います。

太い綱をほどいた一本の糸…分かるような気がします。
とても単純な構成要素でありながらも、すごく大切な
根幹の部分だったり、細く見えていても近づくととてつもなく
太かったり、受け手もその時の状態によってどう感じるか
変わってくるような…奥が深い脚本だなと改めて感じました。

間路:そうですね。大事な事をストレートすぎる位に語っているので、
普通に取ってしまうと逆に気付けないかもしれません。
実は、そこに「観客(大人)に一番近い存在」としてワルーイさんがいて
時々"はい、ここです!"的なセリフを投げかけてくるので、
ワルーイさんの存在に気にかけていると先程あげた
「"無"と"ゼロ"の違いがある」という事に気付けるかもしれません。

山下:今回の作品は8月にプレ公演を行いましたが、
その時の映像は観られましたか?

間路:映像はまだ観ていません。ただ、写真は見ました。
そこに拡がっていたのはまさに「イチタスイチ」の世界、でした。
皆さん衣装の再現度がすごく、ジョーくんなんかは
絵から飛び出てきたかと思うくらいでした。(まゆさん、ありがとー!)
ただね。フワリンがね。
再現度がどうこうより、完全なフワリンだったんです。
「絵よりもフワリン」なんです。これは結構なショックでした。
「絵」というのは実際にいないから「絵」にするわけで、
実際に存在するなら実写でいいんです。
「絵のほうがカッコいい」「絵のほうがカワイイ」から
僕は絵を描いています。
フワリンはそこを完全に突破してました。
最近はアニメや漫画の実写化がよく行われますが、最終的には
"実際にいる"という「存在感」が何よりも勝るということで、
それをまざまざと見せつけられた気分でした。
ただし、これは勝ち負けではなく、
「うわぁぁぁ!すげぇぇぇ!」という感覚です。
いろんな作品、いろんな人、いろんな場所で、
本当にスゴイものを見た時この感覚を味わう事ができますが、
自分がかかわる作品でこの感覚に出会えるのは本当に嬉しい事です。
そして「自分もまだまだだ」と姿勢を正さないと、と思い直しました。
「ありがとう、フワリン」という気分です。笑
皆さんにフワリンを観てほしいなー。笑

山下:皆さん衣装とメイクで役になった時に、実写化だ…!と
感動したんですが、確かにフワリンは存在感がすごいですね。
本公演に向けてみんなさらにグレードアップしているので、
フワリンだけと言わずみんなを早く観てもらいたいです笑

間路:オフロの人達もスゴイので、ぜひ、観ていただきたいです!

山下:普段のお仕事ではキャラクターデザインをすることは
少ないかと思いますが、「イチタスイチ」のキャラデザを
描くのは難しかったですか?

間路:最近のアニメは微妙なニュアンスを求められるデザインが多くて
難しいみたいですが、イチタスイチに関しては「80年代後半から
90年代の少年漫画(ジャンプやサンデー等ではなく、コロコロや
ボンボン等の小学校低学年向けの少年漫画)のキャラクター」的な
「シルエットで解る」キャラクターにしたいので、
そのへんは中野さんとの話の中で中野さんなりの設定や出てきた
ワードを抽象化するのがメインになりますので、中野さんから
如何にワードをひっぱり出すかが決め手になるポイントになります。
今回でいうと「刀」「パッド(iPadみたいなやつ)」
「自然の魔法=葉っぱ」「温泉(=温泉マーク)」などです。
あとは役者さんの顔写真を見ながらアニメ的に描いてみる、
等をやって合成していくので、無理矢理頑張って作るという
作業ではないので、難しくはありませんでした。
あえて言うなら「作業時間を作る」方が難しかったですね。笑

山下:なるほど、いかに脚本・演出の中野さんのイメージにあるものを
引き出すか、という作業だったのですね。

✽.。.:*・゚ ✽.。.:*・゚ ✽.。.:*・゚ ✽.。.:*・゚ ✽.。.:*・゚

今回はここまでですが、まだまだお話をお伺いしていますので
続編をお楽しみに!

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さくらさくらカンパニー
「イチタスイチのまほう〜海賊ジョイジョイのまほう〜」

日時↓
10月28日(土) 14:00 / 18:00
10月29日(日) 13:00 / 17:00 全4回
※受付開始1時間前、開場30分前
上演時間120分(途中休憩15分)

劇場↓
扇町ミュージアムキューブ CUBE03
★当日ロビーにて公演限定グッズ販売★

チケット↓
前売券 / 大人 3,500円 小学生 2,000円 親子割 5,000円
当日券 / 大人 4,000円 小学生 2,500円 親子割 6,000円
※親子割:大人1人+小学生1人
※未就学児はご入場できません
※ひられん割引 3,000円
※全席自由

パスマーケットにてチケット発売中

■出演■
葵かずき・大浦薫・久音まゆ・いわいりえ・嘉陽美樹
岩井努文・吉田拓矢・美月れい・鳥羽光・大塚芽依
月野原りん(声)・鉄茶(声)

■脚本・演出     中野圭子
■照明     後藤綾平
■音響     山下夏南
■イラストレーション     間路真実ノ介
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2023年10月14日

Interview with ジョイジョイ

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-->お待たせしました!インタビュー第10弾は、
ジョイジョイ役の葵かずきさんです!
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▲実は顔にキズのあるジョイジョイ。
中の服の柄が完全にジョイジョイで、
この布作ったのは間路さんでは…?と思うほど

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山下:よろしくお願いします。
皆さんご存知かとは思いますが、
念のため簡単に自己紹介をお願いします。

:皆さん、こんにちは  葵かずきです
さくらさくらカンパニーではカッパと呼ばれています
根性はないですが、努力はします(笑)
ミュージカルが大好きで舞台の世界に飛び込み、
お芝居も歌もダンスも大好き、
今はアクションと殺陣も修行中です。
「出会いは最高の宝物」だとおもっています。

山下:今回演じるジョイジョイを一言で表すと何ですか?

:「点」
彼が過去や未来に囚われない「今」を
ひたすら輝いて生きてるから、
線ではなく「今」っていう「点」をつないでいくみたいな。
誰もがそういう風に生きたいと思っていても、
時と共にその理想が変化していくけれど…
ジョイジョイはずっとそれを追いかけてる。
まゆちゃんに「北極星」みたいな存在ですね、
って言われました。
そんなジョイジョイになれるよう
舞台で大暴れ?したいと思います。

山下:X(旧Twitter)のスペースでも以前仰っていましたね。
(詳しくは9/20のスペースをお聞きください!)
では、ジョイジョイと自分の共通点はありますか?

:誰とでもトモダチになりたいと思う所?

山下:確かに、顔の広さはジョイジョイに負けてませんね!
ジョイジョイを演じるにあたって、
役作りのために行ったことはありますか?

:まじ氏にデザインして頂いたアニメキャラクターを
演じる気持ちで動き方や立ち方に気を使ってます。
これがアニメになって動いたらどんな風に歩くんだろう?とか。
セリフにしても、少し誇張した話し方で一言のセリフで
気持ちが伝わるように…とか。
役作りはあんまりしてません(笑)
似ているところが多い気がします。
人の話を聞いていないとか、勝手に行動して怒られるとか(笑)

山下:なるほど、いかにアニメキャラクターとして
違和感ないか、というアプローチも珍しいですもんね。
では、そんなジョイジョイの注目ポイントはどこですか?

:ジョイジョイって「トモダチになろうぜ」って
すぐ言うじゃないですか。
普通で考えたら、そんなこといきなり言われたら
ちょっと不審?wに思うんですが、
彼の言う「トモダチ」ってちょっとちがうと思うんです。
出会った人と繋がっていくことを「トモダチ」という
言葉に込めていると思うので、私もそこは大切にしながら
演じていきたいと思っています。

山下:ジョイジョイなりの「トモダチ」の解釈があって、
色んな人と繋がっていくんですね。
あと、これは私の単なる興味ですが、
本番前の験担ぎはありますか?

:来たー、その質問!
験担ぎはあんまりないですが、
手足が冷えるのがいやなので使い捨てカイロを常備しています。
夏の公演でも(笑)
ポケットと楽屋履きの中にカイロ入れてます。

山下:夏でもカイロ!?
でも空調で逆に冷えることもありますもんね。
徹底した体調管理はさすがです。
ここまでインタビューにお付き合い頂き
ありがとうございました。
最後に意気込みをお願いします!

:一緒に舞台に立つ役者、キャラデザのまじさん、
音響照明スタッフさん…本当に沢山の方々とつながり
ひとつの作品が出来上がっています。
元気で幸せな気持ちになれる「イチタスイチのまほう」を
ぜひ多くの皆様に観て頂きたいです。
よろしくお願いします。

✽.。.:*・゚ ✽.。.:*・゚ ✽.。.:*・゚ ✽.。.:*・゚ ✽.。.:*・゚

ジョイジョイを演じるべく存在していたかのように
かずきさんにピッタリなキャラクターです!
今回で役者さんのインタビューは終了ですが…
インタビュー企画はまだ続きます!お楽しみにー!

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さくらさくらカンパニー
「イチタスイチのまほう〜海賊ジョイジョイの冒険〜」

日時↓
10月28日(土) 14:00 / 18:00
10月29日(日) 13:00 / 17:00 全4回
※受付開始1時間前、開場30分前
上演時間120分(途中休憩15分)

劇場↓
扇町ミュージアムキューブ CUBE03
★当日ロビーにて公演限定グッズ販売★

チケット↓
前売券 / 大人 3,500円 小学生 2,000円
親子割 5,000円
当日券 / 大人 4,000円 小学生 2,500円
親子割 6,000円
※親子割:大人1人+小学生1人
※未就学児はご入場できません
※ひられん割引 3,000円
※全席自由

パスマーケットにてチケット発売中

■出演■
葵かずき・大浦薫・久音まゆ・いわいりえ・嘉陽美樹
岩井努文・吉田拓矢・美月れい・鳥羽光・大塚芽依
月野原りん(声)・鉄茶(声)

■脚本・演出     中野圭子
■照明     後藤綾平
■音響     山下夏南
■イラストレーション     間路真実ノ介
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posted by さくらさくらカンパニー  at 09:25| Comment(0) | TrackBack(0) | 2023 イチタスイチのまほう〜海賊ジョイジョイの冒険〜